上棟してから、1週間~2週間も経過すると工事がドンドン進んでいきます。
骨組みだけだったエリアが耐力壁や構造合板が施工されています。
構造合板
この段階では基礎の面影も残っていますが、徐々に構造柱や構造合板が施工されています。
玄関ドアの部分の上の方が開いていますが、窓が取り付けられるという訳ではありません。工事中に通気性を確保するためなのかもしれません。それにしても真っ暗ですね!笑
窓は全て板で隠されている状態なので仕方ないですが、付いたとしても1階部分の暗さは致し方ないと思っています。
狭小の土地で隣家の民法50cmをギリギリに攻めていますので・・・。
2階と3階は天窓があるため採光は取れると思いますが、さすがに1階には光が落ちてきませんからね。
1階の玄関フロアが明るくのびのびとしているお家には憧れます。
玄関ドア
2週間ぶりに工事を見に行ったのですが、既に玄関から入れない状態となっていました。
一般的なのは工事用の鍵が付いた仮設ドアが取り付けられ、職人さん達が出入りするものだと思います。
我が家の場合は、ドンッと板が置いてある(?)だけのようです。板も結構重そうなので、これでずっと出入りするわけではないと思いますが、仮設ドアの前の仮設でしょうか・・・?笑
施主としてのメインイベントの住宅設備等が入り始めるのは2~3ヶ月先のようで、それまでの期間に木工事がどのように進んでいくのか楽しみです。
耐力壁
上棟後に来たときは気づかなかったのですが、耐力壁というものが施工されていました。
上棟のタイミングで出来ていたのか、それ以降に施工されたのかは定かではありませんが、あまりのコンパクトさに驚きました。
つくば耐力壁455という商品のようです。
つくば耐力壁455
2015年11月に一般財団法人日本建築センターから評定を受けている商品で、比較的新しい構造のようですね。
(参考URL:商品の特長 | つくば創研)
正直、私の知識では何がどう凄いのか理解するのが難しいですが、とりあえずコンパクトというのだけは分かります。
910mmと比べてしまうと数値が低いのは当然ですが、半分の細さの455mmで8割以上のパフォーマンスを実現出来ているのは素人目から見ても凄いのだと感じます(左図)
加えて、間取りの自由度(右図)を比較してみますと、そのすごさが一目で分かります。
1階部分はさほど変化がないのかな?と思いますが、手前側の柱の黒い部分が少なくなっています。ここの部分に柱・壁が不要となると窓が大きくとれますので開放感が断然違ってきますよね。
2階はもうほぼ壁がないような状況です。
繰り返し加力耐力劣化
目に見えないところですが、すごい技術が他にもあります。
大地震が起きたときに住宅が倒壊するかどうかの要は2回目以降の揺れに対して対応が出来るか?が重要なようです。
以前、住友林業の住宅展示場に伺った時にも力説していただいた記憶があります。
1回目の揺れであれば、筋交いがしっかりと機能しているため倒壊を防げますが、2回目以降の揺れの場合、筋交いの機能が徐々に損なわれてしまい建物が倒壊する。という事例です。
実際に熊本地震等で2回目の揺れで倒壊してしまった。という問題が建築業界に突き付けられました。
仮に2回耐えたとしても3年後、5年後、10年後に地震が来たらどうでしょうか?
筋交いが機能せず、バタバタと崩れてしまう可能性も否定できません。
1回揺れると本来の力の80%未満に落ち、2回揺れると70%程度まで。
6回も揺れてしまうと30%~40%程度の力になってしまうのが一般的な筋交いの構造のようです。
つくば耐力壁455では、10回の揺れに対しても本来の力の90%以上を誇るようです。
もう少し詳細の数字を出しますと、1回目の揺れで90%まで低下しますが2回目~10回目の揺れに対しては劣化がありません。
金属疲労もあるでしょうし、なぜこのような結果になるのかは全く理解出来ませんが、評定を受けている以上疑いようがありません。
他社の構造も優秀
先ほど住友林業の話をしましたが、こちらの一流ハウスメーカーでもビックフレーム構造を用いており、2回目以降の揺れにも耐えうる構造のようです。
地震大国の日本ですから、30年・40年と住んでいれば2回や3回程度の揺れでは済まないと思います。
令和に入ったこの時代で2回目以降の揺れで崩れてしまう住宅を作る会社は少ないかと思いますが、つくば耐力壁455という細さで実現出来ているのはすごいと感じます。
多くの企業が研究開発の末、技術力が向上して安全な住宅環境が望めるのはありがたい限りですね。
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