学生時代にアクアリウムを始めて、インテリア性も良く水が流れる音の心地良さもあり、大変満足していました。当時は実家の部屋に設置していたため、引っ越しリスクを考えて一旦引退しました。
ただ、水槽のキレイさが忘れられず、マイホームを機に再度水槽を設置しました。
アクアリウム
大学生の時に始めたアクアリウムですが、約10年の時を経て再度のアクアライフです。当時の記憶を呼び戻して水槽本体や道具を買い揃えますが、基礎となる製品はあまり進化していないようで、10年前に使用していた商品が現在も現役のようでした。
なお、設置場所は玄関のシューズボックスの上です。設計事務所の建築士さんに要望を伝えておいて、水槽の荷重に耐えられるように、給排水ホースなどを通す穴なども色々と設計してもらいました。
基本の必須製品
基本となる水槽設備は意外と少ないですが、凝りだすと色々と目移りして道具が嵩張ってしまいます。我が家の水槽台はシューズボックスと兼用なため収納スペースはごくごく僅かなので、必要最低限の設備のみで構成しています。
No | 製品 | 品番 | 金額 |
---|---|---|---|
1 | ガラス水槽60cm | EJ-60 | 14,000 |
2 | 外部式 濾過装置 | エーハイム2213 | |
3 | ライト | アクロ GROW 600 | 13,000 |
4 | ソイル | プラチナソイル 8L | 1,500 |
5 | エアレーション | 水作 水心 SSPP-3S | 1,700 |
6 | シリコンチューブ | GET ソフト | 300 |
7 | 逆流防止弁 | ニッソー AQ-110 | 220 |
8 | エアストーン | いぶき #150 | 2,100 |
9 | 水温計 | GEX クリスタルSS | 400 |
10 | クーラーファン | テトラ CFT-60W | 3,500 |
11 | ヒーター | GEX SH160 | 3,100 |
合計 | 39,820 |
この他にも細々としたメンテナンス用品等がかかりますが、最低限必須なのは以上の11点です。約4万円となりますが、意外と安く済む趣味ではないでしょうか?
また、10年前と変更があったのは水槽用ライトぐらいなので、悪く言えば進化がない、良く言えば完成された商品です。それでは、それぞれについて細かく説明していきます。
ハード面
1番と2番は基本的にセット販売されているため、単品購入よりかなりお得なお値段設定になっています。エーハイム2213にも色々と種類があり分かりにくいですが「ろ材セット付」の方が水質が段違いで安定するので、ろ材も併せて購入するのがオススメです。
純正品の内容量は以下のとおりですが、通常の販売単位は1L(1,000ml)です。
サブストラット プロ レギュラー 900ml
エーハイムメック 600ml
ストック用として余分に購入しておくのも無難です。
次にお値段が高いのは水槽用ライトです。家庭用のクリップライトで代用される方もいますが、光の明るさ(ルーメン)が全然異なるため、水槽用ライトでないと水草の育成等に適しません。今回購入したのはアクロのTRIANGLE LED GROW 600(通称:おにぎりくん)ですが、当シリーズのラインナップは2種類です。
GROWのLED光源は、赤・青・緑の波長を備えています。
BRIGHTのLED光源は、白のみですが、その分光量がとても明るくなっています。
どちらも水草育成用のライトですが、赤の波長が合った方が生育が早いかな?と思いGROWを購入しました。どちらも高性能なのには変わりがないので好みの問題かと思います。また、LEDライトが主流になっているので電気代は恐ろしい程安くなっています。2010年頃は蛍光灯タイプで、交換費用や電気代が結構高かった印象がありますので、ランニングコストの削減は大いに助かります。
ソイル
ハード面で7割方の費用を占めていますが、ここからは細かいながらもとても重要な役割を担う製品です。
水槽の種類にもよりますが、水草水槽やエビ水槽を目指す場合はソイルがほぼ必須です。水草が根を張るために必要ですし、水質を安定させる役割も担っています。
メダカなどの魚だけであれば小さな石の砂利を敷き詰めるだけで済みますし、ソイル交換も不要とお手軽です。
エアレーション
エアレーションとは、空気のブクブクのことです。水草水槽を目指す場合は不要としているケースもありますが上級者向けです。また、生体の酸欠を防ぐことや、バクテリアなどの微生物にも酸素が必要なので、エアレーションがないと水質の安定感が下がってしまいます。
製品としては、水作の水心シリーズが特に優秀で多くのアクアリストが愛用しています。何より静音性が素晴らしいです。シリコンチューブはそこまで違いは感じませんが、水の中に入れても劣化しにくい物もあるのでお好みですね。
エアストーンももっと安価な製品があるのでそれで十二分な性能を有していますが、綺麗なエアカーテンを作るのであれば、いぶきエアストーン一択だと思っています。
なお、シリコンチューブは水に浸かっているため、水が逆流してエアポンプの故障や水浸しになる恐れがあるので、水が一方通行にする逆流防止弁は必須商品です。お値段も200円程度と安価ですので、お忘れのないように。
水温関係
水槽で飼育するのは熱帯魚が多いため、温度管理はとても大切で、可能であれば一年を通して一定の温度が好ましいです。
基本となるのが水温計です。デジタルタイプもありますが、約300円と安価で壊れにくい昔ながらのタイプを使用しています。特にこだわりがなければ100均でも売っていると思うので、そちらで購入されるのも良いと思います。
その次は、水温コントロールをするためのクーラーファンとヒーターです。私の水槽は水温25度に固定しているため、一定の温度になると自動でON/OFFをしてくれるサーモ付の製品を使用しています。
クーラーファンは扇風機と同じ原理なので、消費電力はほとんどないですが、気化熱を使用するため水槽の水がかなり蒸発します。ヒーターは光熱費が結構かかりますが、蒸発はほぼしません。
本当は水槽用のクーラーも購入したいのですが、2万円以上する機器が多いため購入を断念・・・。また、設置場所もないためコンパクトタイプに絞られ、ゼンスイのTEGARU2を後々は使ってみたいと思っています。
水槽台
我が家は水槽台を事前に設計していただいたので不要ですが、何もない場合は水槽台も別途で必要になります。
実家で使用していたのは寿工芸のプロスタイルという商品で、グラつきもなくドッシリト安定感は抜群でした。
コケの洗礼
導入商品の紹介が多くなりましたが、ここからは設置した水槽のご紹介です。
最初に水槽を立ち上げると、バクテリアが存在しておらず水質バランスが確実に崩れます。
初心者でも経験者でも、ほぼ必ずと言っていいほど立ちはだかる壁が「コケ」です。最初はネオンテトラをパイロットフィッシュとして生育していましたが、見事にコケまみれに陥りました。
ここまでコケに埋め尽くされてしまうと、何とかしなければ・・・!と色々と手を打ちますが、コケ対策の製品って意外と高いんです。
コケが発生する主な原因は、バクテリアの働きが悪くて水の栄養分が過多になり、それを糧に成長しています。そのため、バクテリアを増やすためにバクテリア添加剤が製品として存在しています。
また、水草が過剰な栄養素を使って成長してくれれば、栄養過多を防げますので、水草が成長しやすい添加剤の製品も売られています。
目に見えないものですが、色々と商売する目の付け所があるんだなぁ。と感心するばかりです。
コケ対策
ここまでひどいコケになってしまったので、三つの方法に挑戦してみました。天下のヤマトヌマエビの投入、成長の著しい水草の投入、完全遮光です。
最初に挑んでみたのは、ヤマトヌマエビを10匹投入です。お値段は500円程度と安価なエビちゃんです。一般的な熱帯魚で飼育されるエビの二回りほど大きく、食欲も旺盛のため、コケを大量に食べてくれることが期待できます。
私の水槽環境では、コケの発生が多すぎてヤマトヌマエビでもあまり効果が得られませんでした。
2つ目に挑んでみたのは、成長力に定評のあるアナカリスの投入です。栄養をいっぱい使ってグングン成長してくれるのでコケの抑制に期待しましたが、こちらもさほど効果が感じられませんでした。本当はマツモを入れたかったのですが近隣のアクアショップに売っておらず断念・・・。
3つ目に挑んでみたのは、段ボールによる完全遮光です。みすぼらしくなってしまいますが、コケだらけの水槽よりかはマシなので、1週間程度光を遮ります。これにより光合成ができなくなり、コケの成長は止まり、弱っていくという戦法です。
こちらの効果は結構ありましたが、植えていたグロッソスティグマが光を求めて徒長(上に伸びてしまうこと)してしまいました。ただ、完全にコケが無くなるという訳ではありませんでした。
基本の水替え
色々とコケ対策を施しましたが、正直なところイマイチ感があり、即効性はありませんでした。その上での結論は「時間が解決する」でした。
時間が経てばバクテリアも安定しますし、水槽の水質環境は徐々に整っていきます。そのため、色々と商品を購入するのではなく、基本に忠実な1週間に1回の水替えをやり続けることが本当に重要です。ちなみに今回のコケが発生したケースでも1週間に1回、30%~50%の水替えを実施済みですが、バクテリアのバランスが取れるまでは、コケの洗礼を受けることになっています。
早く何とかしたい・・・!と色々な製品にすがる気持ちも分かりますし、効果のある製品も多いと思いますが、一番の対策は「毎週の水替え」に尽きると思います。
あまり効果の見えなかったヤマトヌマエビとアナカリスは一旦退いてもらい、水草とレッドビーシュリンプ、オトシンクルス2匹の構成で気長に水替えを行った結果、水草のコケの撲滅に成功しました。
ガラス面のコケは仕方ないにせよ、徐々に求めていた緑の絨毯や水草を楽しめる環境にになりつつあります。ただ、CO2添加の水草育成は初めてですが、中々難しいです。レイアウトのセンスが思いっきり出てしまうので、なんとも言えない水槽になりつつあります 笑
レッドビーシュリンプの大繁殖
2022年はメダカのブームが再来していますが、2010年頃はレッドビーシュリンプが大人気で、色の良い個体は数万円の値が付く程の盛況振りでした。
その後も品種改良が進んでいるようで、色々なグレードの名前が付いたシュリンプがたくさんいます。ブルー、イエロー、レッドチェリー、クリスタル、ブラック...などの数えきれないエビちゃんが生まれています。
私は昔に飼育していた、普通のレッドビーシュリンプで赤と白の紅白タイプの育てています。日の丸の国旗にちなんだ、背中に赤い丸模様がついた個体が好きで、楽しいアクアライフを過ごしていると、見事に大繁殖に成功です。
特別なことはせず、基本的な2点を忠実に実践しています。
1.水替えを1週間に1回行うこと。
2.温度を一定に保つこと。
添加材を加えたり、特殊なエサを与えてもいませんが、どんどん抱卵していき気付けば100匹以上の大繁殖が実現しました。
なお、実家で飼育していた時も100匹以上の繁殖をしていたので、今回も無事に同じように増えてくれて一安心しました。
その後もすくすくと
そして、数ヶ月経過した後も水槽崩壊を起こすことなく、レッドビーシュリンプも水草もピンピンと元気に育っています。あまりに増えすぎてしまい数えきれませんが、飼育数は300匹以上でしょうか。60cm水槽と標準的なサイズではありますが、300匹もいると水質バランスが壊れないか少し心配しています。
それでも毎週の水替えを実施していれば、乗り越えられそうな気もしています。レッドビーシュリンプの大繁殖と水草の大増殖が実現出来てとても楽しいアクアライフを送れていますが、あとは水槽レイアウトのセンスをどうにかしないといけませんね・・・笑
水槽のレンタル&リースの選択肢
私は水槽を一つの趣味として楽しくやっていますが、必要な製品を揃えていくのが大変であったり、メンテナンスに自信がない。といった場合は全てお任せして出来るサービスも存在します。
アクアリンクという会社です(アクアリウム水槽のレンタル&リース)
買い上げプラン、リースプラン、レンタルプランなどが用意されており、水槽の設置とレイアウトまで全て行ってくれます。毎月の定期清掃の契約もあれば、スポットメンテナンスで1回ずつ依頼する方法も存在します。
個人宅はもちろんのこと、法人向けの事業主に対しても幅広く展開しています。イベントで1日だけ使用したいといった要望にも対応しているのが素晴らしいです。
また、病院やクリニック、薬局、飲食店、企業のホールなどでも水槽があると、ホッと落ち着く感じがしますよね。医療関係は安らぎを与えるためか、比較的水槽が置いているイメージがあります。かといって従業員がメンテナンスをする時間を取れるわけでもありませんから、こういったサービスの利便性はとても高いです。
個人向け、法人向けのどちらにも対応していますので、アクアリウムに興味はあるが設置に自信がない方やレイアウトに自信がない方は、相談や出張プランニングまで無料ですので、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。