僕のおうち工房

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ホームベーカリーのある生活 市販の食パンとコスト比較をしてみました。

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ホームベーカリーを10年以上使い続けています。

一人暮らしを契機にホームベーカリーに挑戦してみたところ、思いの外気に入ってしまい、10年以上も愛用し続けています。メリットやデメリット、市販の食パンと比較して安いのか検証してみました。

ホームベーカリー

初めてホームベーカリーを販売したのはPanasonicで、それ以降も先駆者として市場シェアのほとんどを獲得しています。

私が持っているのは2013年に販売された機種”SD-BH106”で、10年以上も稼働し続けてくれている素晴らしい家電機器です。故障せずに毎朝の食卓を華やかにしてくれる働き者です。

ホームベーカリーは向き不向きが極端に出てくる家電と感じますが、とりあえずコスト面を比較検証してみました。

材料

当時の取扱説明書に記載されていた普通の食パンに必要な材料は下表のとおりです。私が利用するスーパーの単価も調べてみました(2023年10月時点)

材料 容量 スーパー ヨドバシ
強力粉 1kg ¥309 ¥271
ドライイースト 60g ¥221 ¥350
砂糖 1kg ¥193 ¥319
1kg ¥257 ¥345
スキムミルク 150g ¥243 ¥329
バター 450g ¥970 ¥1,000

お値段は税込表記にしています。ネットスーパーではヨドバシカメラを参考値として掲載していますが、強力粉はヨドバシの方が安いんですね・・・。バターは取扱不可の製品だったので他のネット価格を参考にしています。

なお、スーパーはディスカウントストアの”オーケーストア”の価格です。お住まいのスーパーが安価であれば食パンの費用はもっと下げられます。

食パンの単価

材料と単価が弾き出せたら、レシピの必要量を求めれば簡単にコストが算出できます。

材料 レシピ 費用
強力粉 250g ¥77.25
ドライイースト 2.8g ¥10.31
砂糖 17g ¥3.28
5g ¥1.29
スキムミルク 6g ¥9.72
バター 10g ¥21.56
180ml 0
合計 ¥123.40

ホームベーカリーで食パンを1斤作るのに必要な費用は上表のとおりで、約123円となりました。私の場合は市販の食パンが123円を上回ればお得になります。

パスコの超熟です。
余計なものが入っていないので乳幼児にも人気です。
食パンはパスコの超熟がお気に入りです。
余計な添加物がなく人気です。

添加物が少ないことで有名なパスコの超熟を比較対象に持ってきました。離乳食や乳幼児に安心の食パンとして名高い人気を誇っています。

オーケーストアだと税込160円と破格の安さでした。イオン等では税込200円だったので一般的な価格は200円前後かと思われます。どちらにしてもホームベーカリーの123円の方が断然安いですね。

オリジナルブランドを展開している食パンで60円台でも売られているのには敵いませんが、そちらには色々と添加物等が入っているので我が家では選考対象外です。やはり子ども食べさせるとなると成分表が気になりますからね・・・。

超熟の成分表です。他の食パンと一線を画した材料構成です。

超熟の成分表です。
他の食パンと一線を画した材料構成です。

味の違い

正直なところ好みの問題なので、ご自身で判断するしかありません。ホームベーカリーを使い始めた頃は、あまりの美味しさに「市販の食パンはもう買えない!」と思っていた時期もありましたが、200円前後の食パンであれば十二分に美味しいです。

そのため、ホームベーカリーで作りつつも市販の食パンも買っています。美味しさと利便性を天秤にかけると市販の食パンはやっぱり便利です。6枚切りや8枚切りになっているのは重宝します。

メリットとデメリット

ホームベーカリーのメリットは、いつでも焼き立ての美味しい食パンが食べられることに尽きます。1斤の値段も安価に抑えられますし、材料を変更すれば自分好みのパンを追求することが出来ます。

例えばバターをオリーブオイルに変更したり、水を牛乳に変えたりと色々と試せます。試しに太白ごま油で作った時はパンの弾力が段違いになって面白い食感が楽しめました。試行錯誤して自分なりの食パンを見つけられるのは一つの醍醐味です。

逆にデメリットは、食パンのカットだと感じています。焼き立てのままだとパンが柔らかすぎるので、ある程度冷めるまで置いておく必要があります。カット時にパン屑の片付けも大変なので、平日の朝は億劫になります。

ホームベーカリーのカットはまず半分にします。
更に半分にして手抜きカットです。
ホームベーカリーのカットは面倒なので、
手抜きカットが定着しました

最初の方は6枚切りにするためにパンスライサーを購入したり、試行錯誤の日々が続きました。パンスライサーを使えばある程度の形になりますが、洗うのが面倒です。

最終的に行きついたのは「丁寧に切るのを諦める」でした。1斤を半分にカットして、更にもう一回半分にカットして終わりです。パン屑はどうしても出てしまいますが、そこは仕方ありませんね。

後はメリットとデメリットを比較して、どちらの方が自分に合っているかを天秤に測ればホームベーカリーの必要性の有無が自ずと出てきます。

一緒に食べる家族がどう感じるかも重要ですね。お子さんや奥さん、旦那さんが「美味しいね。」と言ってくれれば作る方もやる気になりますが、「市販の食パンで十分」と言われれば作っても虚しいのでホームベーカリーは不要だと思います。

オススメの機能

ホームベーカリーを実際に使ってみて、必須と思っている機能は「自動投入」です。ドライイーストの適切なタイミングを機械が自動で判断してくれます。材料をセットしたら焼き上がるまで放置出来るのは非常に便利なので必須機能だと感じました。

後はレーズンやナッツの自動投入もオススメです。ホームベーカリーで作るレーズンパンも非常に美味しいので、色々な具材を投入できるのは楽しいです。

その他にも色々な40メニュー以上の機種もありますが、使いこなせない方が多数なので、必要性は低いと思います。私自身、食パンの1メニューしか使っていません。

購入するなら

ホームベーカリーは40,000円を超える機種がオススメですが、正直なところ高いです。炊飯器ならまだしも食パンを焼くのに40,000円・・・。仮に1斤が80円安く作れたとしても500斤作る必要があります。毎日作れば2年ですが、現実的ではありません。

私の使う頻度は週1程度なので、10年近く使えば機械代の元は取れる計算になります。今の時点で既に10年以上使用しているので十二分に働いてもらっていますが、まだまだ現役選手です。食パン機能だけに着目すればそこまでの進化もなく長く愛用できる製品となるのは間違いありません。

ただ、コスト面だけを見ると買うメリットは皆無です。焼き立ての美味しさや無添加などの付加価値をどう感じるかですね。ホームベーカリーのある生活も楽しいので個人的にはオススメしたいところです。全く合わなければメルカリ等で売ってしまえばいいですしね(笑