MENU

【DIYで壁の補修】ペーパーホルダーが落下し、壁紙が剥がれました・・・

DIYで制作したペーパーホルダーを両面テープでつけていましたが、落下して壁紙が剥がれました。

DIYで制作したペーパーホルダーを超強力両面テープで付けていましたが、
何かの拍子に落下。壁紙が見事に剥がれました。

新築から1年少しを経過したところで、塗り壁が盛大に剥がれました・・・。工務店に連絡して補修してもらう方法もありますが、今回はDIYに挑戦してみます!

目次

壁の仕様

内壁の仕様書を見るとPB(プラスターボード)と記載されています。つまり石膏ボードのことですね。

この上から壁紙のクロスを貼ったり、塗装をしたりするわけですが、採用したのはEP塗装による塗り壁です。漆喰などの調湿効果が望める製品も気になっていましたが、費用面から断念しました。ただ、EP塗装なら汚してもすぐにDIY補修が容易という点に惹かれたのも事実です。

今回は塗料が剥がれただけでなく、石膏ボードの表紙部分が盛大に剥がれましたので、これをDIYで補修できるか挑戦してみます。

火災保険は適用するか?

DIYで補修をする前に、火災保険は適用されるのか少し調べてみました。

基本的に「不測かつ突発的な事故」の適用範囲は広いのですが、今回は自分で両面テープをつけて生じた被害です。そのため、両面テープは「剥がれる可能性がある」ため、不測には該当しない可能性が高いです。

ただ、掃除中にぶつけた衝撃で壁が剥がれてしまった。という場合は対象になり得るかもしれませんので、ケースバイケースになるかと思います。詳しくはご契約している火災保険の担当者に聞いてみるしかありません。

私は、DIYで補修する経験値が欲しく、その他の補修にも応用が出来そうなので、挑戦してみました。

事故発生前

トイレのキャビネットやペーパーホルダーはDIYで作っており、事故発生前の完成した状態については以下の記事をご参照ください。

塗り壁の状況

剥がれた塗り壁の拡大図です。

剥がれた塗り壁の状況を拡大してみました。
石膏ボードの紙部分が見えている状況です。

盛大に剥がれた塗り壁の拡大図はこのとおり無残な状況です。

下地にベニヤ板を貼っているケースもあるようですが、我が家の状況は石膏ボードの上にEP塗装を施しています。そのため、紙の材質が剥き出しになっているのが確認できます。

一番簡単なのは、この上から水性塗料であるEP(エマルジョンペイントの略)をそのまま上から塗ってしまう方法ですが、凹凸が目立ってしまいます。

そのため、パテ塗り後に塗装をするのが一般的なので、道具を揃えるところからスタートです。

パテとパテベラを準備

セメダインの穴うめパテとハンディクラウンのパテベラです。

セメダインの穴うめパテとハンディクラウンのパテベラを準備しました。

まずは凸凹を補修するためにセメダインの穴うめパテ(ホワイト)を購入しましたが、アイボリーやベージュ色の用意されています。付属のヘラが付いていますが、この下地処理がその後の出来栄えに大きく影響するので、専用のパテベラも同時に購入しました。

穴うめパテはセメダイン社の製品です。色々と販売されていますが、こちらは「肉やせ

がほとんどない」を売り文句にしています。

例えば、こちらの商品も同じ室内かべ補修用のパテでセメダイン社の製品ですが、肉やせするので2~3回は塗りなおす必要がある代わりに安価な設定です。

どちらを取るかはその人の好み次第ですが、肉やせしないというメリットは大きすぎるので、穴うめパテの1回塗りでOKなものを選択するのがオススメです。

また、同時に専用パテベラもあると作業性が大幅に向上します。ハンディ・クラウンのパテベラですが、似たような物であれば他社製品でも全然大丈夫ですし、定規などで代用する玄人もいますが、100円程度とそこまで高い物ではないので購入されるのがオススメです。

セメダインの穴うめパテに付属しているパテベラです。
ハンディ・クラウンの専用のパテベラです。
セメダインにはパテベラも付属していますが、専用品の方が作業効率が良くなります。

なお、付属のパテベラは写真でも分かるとおりおまけ感が強く、作業効率は正直悪く、使っているうちに手が痛くなってきます。施工箇所が少ない場合はこれでも良いかもしれませんが、柄がしっかりしている専用パテベラだと楽です。

なお、穴うめパテ口径に入るサイズが好ましいです。50mmだとそのままパテを取って塗ることが出来ます。もう一つ小さいサイズの38mmでもお好みの方で大丈夫ですが、75mm以上は控えた方が良いと思います。

もちろん、取り出しは別で考えている場合は大きいサイズでも問題ありません。

パテ塗りを開始

それでは必要材料が揃ったのでパテ塗りを始めます。

DIYでパテ塗りを施工中です。

DIYでパテ塗りを施工中です。最初は少し多めにとって平らにします。

どのくらいの量が必要なのか分からないため、徐々にパテを塗っていきます。適当な量を取っては塗って、取っては塗ってを何回か繰り返していきます。

なお、不要なところにパテがいかないように施工したくない場所にマスキングテープを貼っておく方法が王道です。私の場合はどちらも白ですし、面倒なのでそのまま塗り始めました。

パテ塗り施工後の写真で拡大バージョンです。
パテ塗り施工後の写真の遠め視線です。
パテ塗りの施工後です。
ホワイトのパテでも透明性が高く、下地が見えてしまいました。
ただ、これで凸凹な状態は改善されました。

素人ながらではありますが、パテ塗りが終わりました。凸凹は改善され手で触るとフラットな感じが分かります。

ただ、ホワイト色のパテではありますが、下地の色がハッキリと分かる状態のままです。遠い視点で見ても、補修している箇所がハッキリと分かりますが、パテ塗りはあくまで壁を平らにするのが目的ですから、この状態は正常です。

やすりがけ

パテ塗り後にやすりがけを行いました。

パテ塗り後にやすりがけを行います。
120番と240番を持っていますが、今回は240番を使用します。

木工用のDIYで頻繁に使用するため、120番と240番は家に常備しています。無垢フローリングでも使用しているので本当に幅広い用途で使えて便利です。

ホームセンターでは、A4用紙サイズの紙やすりが50円~100円程度と安価です。

180番を使う人もいますが、ここらへんの細かい番号は神経質にならなくても、200番付近であれば何でも良いと思います。

Amazonでも240番や400番がセットになっているのが販売されていますので、紙やすりのためにホームセンターに行くのが億劫な方は、ネット通販の方が楽ですね。

やすり施工後の遠い視点の写真です。
やすり施工後の拡大図です。
やすりの施工後です。
パテ塗り後の凸凹が更に無くなり、手で触ってもサラサラの状態になりました。

240番でやすりがけをした写真ですが、ザラザラとした感じは無くなりました。不思議なものでパテを塗った余分なところだけがボロボロと取れていき、塗装済みの被害がない場所にやすりが当たっても何も影響が出ませんでした。

なお、パテの粉末が下に落ちますので、気になる方は新聞紙などを敷くのが無難だと思います。私は面倒なので新聞紙を敷かずに、そのままやすりがけを行っています。掃除機で簡単に吸えますし、粉末の影響で変な色移りも全くありませんでした。

やすり施工のビフォー画像です。
やすり施工のアフター画像です。
やすり施工のビフォーアフターです。
やすりの成果が目に見えるのでとても楽しいです。

こちらは、やすり施工のビフォーアフターの比較写真です。とてもフラットになっているのがお分かりいただけるでしょうか。見た目的にも手触り的にもスベスベして、とても気持ち良いです。

なお、剥がれていない上の部分はパテを少し塗りすぎた感があったので、なるべく薄く塗るのをオススメしたいです。

EP塗装

EP塗装のN93番です。ペットボトル容器に分けてもらいました。

EP塗装のN93番です。
ホワイト色に少しブラックが入った製品のようです。
工務店経由で塗装屋さんから少し分けてもらいました。

我が家の内装はN93番という塗料を使用しています。ホワイトに少しだけブラックが入っているようで、正直なところ見た目的には白にしか見えません。

工務店さんが依頼している塗装屋さんからペットボトル容器に入れて少しだけ分けてもらいました。DIY用途としては十分すぎる量です。

ペットボトルの口径に合うハケがあると作業性がとても楽になりますが、普通の塗料を購入される方は普通のハケやローラーを購入された方が良いです。

狭い範囲であればハケが良く、広範囲であればローラーが無難です。壁面すべてを塗装しなおす場合はローラーを使わないと苦行です・・・笑

ちなみに塗料の番号は無数にあるらしく、メーカーによっては呼び名が変わったり、塗装屋さんも全てを把握するのは困難と苦笑いしていました。

ご自宅の塗装は設計事務所や工務店、ハウスメーカーからもらった仕様書を確認するなり、担当者にご確認ください。

1度塗り

EP塗料の1度塗りの写真です。
EP塗料の1度塗りの写真を拡大してみました。
EP塗料を1度塗りしました。
当然ながら、パテとは違いしっかりと色が乗ります。

塗装屋さんから頂いたEP塗料をハケで塗りますが、水性塗料なのでとても塗りやすいです。水をつけているような感じですが、液だれのように滴れる心配もなくキレイに塗れました。

補修対象ではない壁にも塗ってみましたが、同色なので当然ながら差がありません。

2度塗り

EP塗料の2度塗りの写真です。
EP塗料の2度塗りの拡大写真です。
EP塗料を2度塗りしました。
塗装は2~3度塗りすると出来栄えが格段と変わるのが定説です。

塗装は最低でも2度塗りを、というのが定説なので、時間をおいて2度塗りを実施しました。写真で見るとそこまで違いは分からないかもしれません。

EP塗料の1度塗りの比較写真です。
EP塗料の2度塗りの比較写真です。
EP塗料の1度塗りと2度塗りの比較写真です。

判断が難しいかもしれませんが、1度塗りと2度塗りの比較写真です。角度によって見やすさも変わってきますが、目で見るとより違いは分かります。

ただ、2度塗りで満足してしまったので、3度塗りまではせずにここで終了です。

パテを少し多く塗りすぎてしまった箇所もありますので、しっかりとやすりがけをすればより目立たなく出来ると思います。まぁ、許容範囲ということで満足です。

ビフォーアフター

剝がれてしまった塗り壁のビフォー写真です。
剥がれてしまった塗り壁のDIY施工後のアフター写真です。
ビフォーアフターの比較写真です。
無残に剥がれてしまった塗り壁とDIYで補修した塗り壁です。
じっくり見ると差は分かってしまいますが、遠距離で見ると違いは、ほぼ分かりません。

こちらがビフォーアフターの比較写真です。剥がれてしまったあとに行った手順をまとめると

1.穴うめパテで凸凹を平らにする。

2.やすりがけして、更に平らにする。

3.塗料を塗る。

工程は以上の3つのみで非常に簡単です。パテや塗料の乾燥時間を除けば作業時間は30分未満と軽作業なのも嬉しい発見です。

アフターの画像を拡大して見ていただくとパテ塗りのところはツルツルで、従来の壁はザラザラした感じになっていますが、これは石膏ボードの表紙の素材が影響しているものと思われます。

パテ塗りをすると必然的にツルツルになってしまうので、完全に元に戻すのは不可能ですが、結果としては十分満足できるレベルになりました。

私の場合は、再度ここにペーパーホルダーを設置するので、少し雑な施工になってしまいましたが、もっと丁寧にパテ塗りとやすりをかければ全く分からないようなレベルまで持っていけると思います。しかもとても簡単なので、ご興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか?

なお、壁に穴が開いてしまったり、ヒビ割れを補修したい、という方は以下のようなメッシュタイプのテープが必要となり、その上にパテ塗りをするという工程が一つ増えますので、ご注意ください。

まとめ

以上でDIYで室内の壁の補修が終了しました。工務店に頼んで補修をしてもらえば、よりキレイな状態に戻るでしょうが、その分費用が掛かってしまいます。

軽微なダメージであれば自分で補修した方が安いですし、次に傷がついた時などにも対処方法が分かり、道具も揃っているため気持ちがとても楽になります。

家は傷つくもの、壊れるものと考えて、その後の補修等の対処方法を知っておくだけで、随分と楽しくなるものです。費用の節約もできますし、家の仕組みも分かり、より愛着を感じられますよ。

今回使用した材料はどれも安い物ばかりで、成果は目に見えて出てくるので、壁を補修したい・・・!という場合、参考にしていただけますと幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次