注文住宅で減額調整(VE)を行う際に、メインターゲットとなるのがエアコンの見直しです。
建売住宅でもエアコンは後日施工というケースもありますから工務店の高さは業界上、仕方ないのかもしれません。
見積調整
以前の記事(工務店入札 見積書が提示されました。)で各社の見積書が提示されましたが、見比べてみると得意分野の違いが見て取れ、非常に面白く比較しています。
最有力候補であった工務店は予算から1,000万円以上も高く提示され驚きましたが、工事案件が多すぎて対応しきれないため、辞退の意味を込めて提出されたようでした。
新型コロナウイルスの影響下でも注文住宅は6~7ヶ月と長い期間で計画していくので人手不足は解消されるわけでもなく、建築費は高止まりを続けているようです。
エアコンの減額調整
施主支給の中で多く方が取り入れているのがエアコンの施主支給かと思います。
実際に見積書を見てみると工務店のエアコンが非常に高いです・・・
参考までに以下のとおり比較してみました。
項目 | 商品 | 金額 |
---|---|---|
工務店 | MSZ-AXV2520-W | 107,800 |
施主支給 | MSZ-GV2519-W | 42,636 |
どちらも三菱電機の霧ヶ峰シリーズの商品になります。
特に霧ヶ峰が好き。という訳ではありませんが見積書が霧ヶ峰だったので、あくまで比較検討として行っています。
パナソニックのエオリア・日立の白くまくんもとても人気な商品だと思いますので、後々検討しこうと思っています。
さて、上表の金額を見ていただけると価格差が恐ろしいことにお気づきでしょう・・・笑
工務店は基本的に本体価格(税別)で提示され、価格.comは税込で表示されているため、税別で統一しています。
価格差を計算してみると6万5000円の差です。
エアコンの設置個所は、主寝室・キッチン・ダイニング・子供2部屋の5部屋のため単純計算で32万5000円の試算です。
税別での比較なので、税込金額での差額を計算すると更に費用対効果が大きくなります。更にヤマダ電機・ビックカメラ・ヨドバシカメラ等の家電量販店で購入すればポイントの付与・キャッシュレス還元で多くのポイントが付与されます。
5台をまとめて購入する。と交渉すればより安く購入できる可能性もありますから40万円近い削減がエアコンだけで可能となる計算です。
工事費・施工費
施主支給することによって不安になる点は取付工事費がどうなるか?とだと思います。
工務店によるのかもしれませんが、私たちが依頼している個人設計事務所の建築家の場合は、設備関係の見積は本体価格のみ(仕入価格)を記載し、工事費・施工費・会社の利益は別途で計上されています。
そのため、施主支給をしても工務店の利益は減少しないようになっています。
工務店に痛みを伴わず、建築費を削減できるのであれば使わない手はありませんよね。
施主支給の方法
エアコンを5台も支給するのは大変なのでは?と思っていました。
家電量販店やネット等で購入し、施工するタイミングで受取り、工務店に渡すという作業が大変というイメージを持っていました。
しかし、実際のやり方を聞いてみると購入するのは施主で変わらないですが、配送先を工務店に指定するだけで終わるようです。
工務店の方から何日までに工務店に商品が届くようにして欲しい。と指示されるので、その日までに合うようにネットで購入するだけです。施主支給って意外とお手軽なんですね。
工務店のエアコンが高い理由
流通経路の違いの様です。
三菱電機の霧ヶ峰「AXV」シリーズが見積書で提示されましたが、価格.comでは上位に位置していません。
これは住宅設備関係の卸ルートの商品で、一般向けの家電量販店では売られていない商品だからだそうです。一般的に流通していないので比較対象とならない上、高機能の傾向にあり、金額も高値圏になっています。
家電量販店で売られている物(GEシリーズ・GVシリーズなど)は機能が多少劣りますが、省エネに秀でいて一般消費者にウケが良く、多く展示されています。
どちらが良い・悪いというわけではありませんが、2倍の価格差を見てしまうと施主支給が多くなるのは納得できますよね。
コメント