僕のおうち工房

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注文住宅 在来工法の浴室の見積結果は如何に。

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注文住宅 在来工法 浴室

私たちのお家の浴室は構造の関係上、在来工法しか選択肢がありません。

階段の下に設置しているのでユニットバスのような箱型を納めることが出来ない仕様なので、在来工法に対応したショールーム(参考記事:フォンテトレーディング ショールーム巡り)を色々とみてきました。

当初よりフォンテトレーディングの商品に惹かれていたため、その浴槽やシャワーを取り入れた見積結果が出てきました。

在来工法の浴室

事前情報として、様々なサイトやブログで情報を収集していました。

在来工法は値段が高いという意見が大多数で、ほとんどの方がユニットバスを選択しています。

ユニットバスのメリットは大量生産しているため、コストの削減が出来ていること。

更に各社の技術が集結していることから機能面も飛躍的に高いことが挙げられます。

在来工法の場合、機能面はユニットバスに比べて劣ります。気密性・保温性は今後も追い越すことは無理だと思います。

それでも在来工法を選ぶのは、施主自身のこだわりが強いのが一番でしょう。

ただ、私たちは構造上、やむを得ずで選択している訳ですが・・・笑

在来浴室の見積価格

浴槽とシャワーはフォンテトレーディングの設備を選択しています。

工務店の見積書は非常に細かく分かれていますが、一部重複する箇所もあるはずですので厳密な「浴室」に対する見積価格を算出するのは無理でした。

それでも、おおよその金額は判明しましたので、該当項目を拾っていくと総額で105万円(税抜)となりました。

浴室は1坪タイプでの1416サイズですが、在来なので正方形ではありません。

一般的なサイズとは比較出来ないかもしれませんので参考程度に見てください。

さて、この105万円というのが高いのか安いのか?という疑問が沸きますが、私の個人的な意見では、ユニットバスと同等程度と思っています。

ユニットバスの費用

ユニットバスは確かに安いですが、グレードを上げればキリがないほど価格は上昇します。

TOTOの人気商品のサザナ(SAZANA)で比較をしてみましょう。

TOTO サザナ セット価格

サザナ ユニットバス - TOTO

写真では税込表記ですので、税別に直して約107万円~価格帯です。

この金額はメーカーの定価ですので大幅な値引率が適用されます。大体40%~60%の割引率が多いようですので、間を取って50%OFFと仮定します。

そうなるとユニットバスの見積価格は53万円(税別)です。

このようにしてみると在来工法の浴室との金額差は2倍で大きな隔たりが生まれますが、ユニットバスは本体価格以外にも工事費用がかかってきます。

ユニットバスの組立・給排水工事・電気工事など、諸経費も込みで計算した場合、約30万円(税別)程度が一般的かと思われます。

浴室 金額
在来工法 105万円
ユニットバス 83万円

商品の金額だけでなく、工事費用まで含めた総支払額を上表のとおりと仮定すると金額差は約20万円です。

あとは設備グレードの比較をしてみましょう。

在来浴室の設備内訳 

項目 金額
浴槽 ¥490,000
シャワー
アクセサリ等
防水 ¥423,000
タイル
浴室暖房乾燥機 ¥139,000
リモコン2台

ざっくりとした内訳になりますが、上表が設備・工事等が入った内訳金額になります。

本当はここに水回りや電気の工事費用も加味されるはずなのですが、お家全体での工事に含まれてしまっているので正確な金額ではありません。

按分をしようにも、按分するための知識が欠如しているのでご了承ください・・・笑

フォンテトレーディング シャワー水栓 レイン

浴槽は一般的なものとして、シャワーの導入予定は上図のもので、憧れのレインシャワーをつけています。

ユニットバスのレインシャワー(オーバーヘッドシャワー)はオプション品なので+10万円。更に浴室暖房乾燥機もオプション品なので+15万円かかります。

もしもこの二つのオプション品をつけると+25万円なので108万円と在来浴室の金額とほぼ同額になるわけです。

ユニットバスの高性能

ただ、ユニットバスの標準機能がハイランクすぎるので、全体の質で比べるとユニットバスの方が上に位置していると思います。

No 内容
1 お掃除らくらくホッカラリ床
2 魔法びん浴槽
3 お掃除らくらく排水口
4 お掃除らくらくカウンター

お掃除らくらくシリーズが本当に羨ましいです・・・。

ホッカラリ床はどうしても入れたかったのですが、TOTOのユニットバスでしか購入できないことを知り絶望しました 笑

在来浴室は自由度が高く、好きな商品をピンポイントで入れられるため楽しい打ち合わせの日々でしたが

一つ一つの高機能なアイテムは、ユニットバスが頭一つ抜けていると感じます。

床の冷たさを軽減するために、浴室暖房乾燥機を導入したり、色々と工夫はしていますが、お掃除らくらく排水口も入れたい商品だったので在来工法の悲しいデメリットです。

工夫次第で在来も視野に

隣の芝は青く見える。

TOTOの素晴らしい商品・機能は多くありますが、全てを望むのは無理な訳です。

今回の在来工法の見積が比較的安く出ているのは壁の防水をFRPにしているためです。

この壁をヒノキにしたり、タイルにしたら金額は恐ろしく跳ね上がりますので、注文住宅は本当に取捨選択が大切なんだな・・・と改めて思う次第です。

望めば望むほど良いものは出来ますが、金額という上限が決まっていますので、どこにいくらかけるのか?と考えて組み立てていかないと後々の調整が大変な思いをします。

今回は在来工法の浴室がユニットバスの金額と比べて極端に高くなったわけではなかったので、ユニットバス一択ではなく、在来工法の浴室も検討してみても楽しいと思います。

何より1点ものという響きは魅力ですから。