僕のおうち工房

設計事務所による注文住宅や、おうちのインテリア、メンテナンスなどを発信していきます。

建築家 設計事務所と委託契約を締結するまで。

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設計事務所 建築家との委託契約

前回の記事で最初検討していた土地が白紙になってしまいましたが、その次に良さそうな土地を新たに発見したため、改めて建築家の設計事務所に相談に伺ってみました。

契約締結前の流れ

2回目の建築プラン相談から契約締結に至るまでの私たちの流れになりますが、少々イレギュラーな形になってしまいました。

一般的な流れも添えていきますが、私の体験談の記していきます。

塩対応

初回の相談は神対応で非常に好印象だったのですが、2回目は残念ながら塩対応でした。

新たに見つけた土地は、前回より間口・面積が共に広くなった土地でした。

間口が広くなることによって、間取りはどのくらい変化するのだろう?

前回の半地下のプランは余計なコストがかかっていたので、それがない建築費はどのくらいなのだろう?

と期待に胸を膨らませながら設計事務所へお伺いしました。

そこで提示されたのは、前回の間口が狭い狭小住宅のプランの幅を単純に広げただけで、建築費も面積に比例して増額させたものだけです。

 

正直なところ結構ショックでした。この感覚はハウスメーカーと似たような感じを抱きました。前回の色々と考えてくださった内容とは打って変わって、残念な気持ちにしかなりませんでした。

相談料

相談した当時は残念な気持ちになったのは確かですが、後々考えてみると、このような対応をされてしまったのは致し方ないかな、と思うようになりました。

まずは契約の締結をしておらず、相談だけのお願いでした。基本的には初回対応は原則無料ですが、2回目以降は5万円程度を相談料として支払うのが一般的のようです。

それから土地に合った建築プランを構築していただくのが通常の流れとなります。

1回目の打ち合わせを経て、この設計事務所にお願いしたい、と思っていましたので相談料を支払うのであれば全く問題なかったのですが、お金の話は一向に出てこなかったため、そのままメールで相談・打ち合わせの調整と進んだ経緯があります。

そして見事撃沈しました・・・笑

なお、相談料の5万円を支払ったとしても、委託契約を締結した場合は5万円が充当されるケースが大半です。

ちなみにこの2回目の土地も悩んでいるうちに購入されてしまい白紙になりました。

今思うと間取りのプランを作ってもらっても無駄になったなぁ・・・と思いますが、結果論ですね。

3度目のトライに悩む

2回目の印象が全くよくなかったため、私自身は意気消沈していました。

新しい土地を見つけたとしても、またあの対応されるなら時間の無駄かな、と新しい設計事務所を探し始めるべき・・・?とぼんやりと考えていました。

そもそも妻はどう感じたのだろう・・・。聞いてみますと

「確かに2回目は雑だったけど契約するかどうかも分からない相手に、たくさんの労力はかけられないと思うよ。」

「私は1回目のプランがすごく魅力的に感じたし、どんなに悪条件の土地でも愉しく過ごせるようなプランを作ってくれると思うの。」

「これから新しいところを探しても労力はかかるし、今以上のプランが作れるかは検討もつかないから、私はあの設計事務所で建てたいって感じたかな。」

 

確かに、1回目のプランは相当魅力的で、あのようなプランを構築できる設計事務所であれば、どの土地でも愉しい空間を作り上げてくれるだろう。と3度目の挑戦をしてみました。

 

委託契約締結へ

3度目の相談をする際に、事前にメールで相談料のことを尋ねてみました。

「新しい土地が見つかったので、またプランの相談をお願いしたいです。」

「他の設計事務所の事例をみると相談料の支払いがあるようですが、私たちも支払ったほうがよろしいのでしょうか?」

「1回目のプランが非常に魅力的だったので、どのような土地になったとしても貴設計事務所でお願いしたいと思っているのですが・・・。」

と相談してみたところ、一般的には相談料は確かに頂いてから対応しますが、当事務所を検討してくださっているのであれば相談料は不要で対応いたします。とのお返事をいただきました。

 

3度目の相談

この時点では契約締結に至っていませんが、前回と同じように土地の資料だけを送付して設計事務所へ再度伺いました。

作成していただいたのは、その土地に合った間取りのプラン。

そして今までは資料の情報のみで作成していただいたところ、今回は現地調査を踏まえた上でのプラン作成でした。

肝心のプラン内容については、入れてほしい要望は事細かに入っており、この狭小住宅でここまでの広い空間を作れるものなのか。と改めて感動したものです。

ただ、私たちが最初に思い描いていたのは「廊下ゼロ」のプランでした。

狭小住宅なので、全てのスペースに意味があるようなプランを希望していましたが、ウナギの寝床のように細長い狭小住宅では、1階部分に少し廊下が出来ています。

ただ、これはもう仕方ないものかと思いますし、それ以外の構想は満足でした。

あとは土地の契約締結がうまくいくか・・・!と行ったところまでようやく進みました。

 

これまでの土地探しの経緯

年月 事由
2019年1月 土地探しのスタート
2019年4月 1回目の土地の建築プラン相談
2019年6月 2回目の土地の建築プラン相談
2019年9月 3回目の土地の建築プラン相談
2019年10月 土地決定~完~

土地探しに10ヶ月もかかってしまいました・・・笑

上表はあくまで契約した設計事務所への相談した流れのみです。

その他にも検討候補へ挙がった土地の数は多くあります。それに伴い、ハウスメーカーとの打ち合わせ、工務店への相談も結構な数をこなしました。

えぇ、かなり疲れました・・・笑

設計事務所と委託契約

2019年10月に土地の売買契約を締結したことから、その翌週には設計事務所と委託契約を結んでいきました。

委託契約は「信頼関係」が要です。土地の売買との契約とは捉え方が全く違います。

もちろんトラブルを防止するためにある程度の条項は必要になってきますが、土地の売買契約書・重要事項説明書のように法令でガチガチに固まったものではなく、非常にラフな契約書です。

土地のように物を受け取るのではなく、設計というアイデア・知識・意匠・建築に至るまでの書類、など技術・無形資産がメインになります。

これまで非常によく対応してくださった建築家の方なので、安心して委託契約を締結することが出来ました。今後のプランとしては、基本設計・実施設計・見積調整・監理の4ステップを踏んでいくこととなります。

 

2020年2月時点

基本設計は2019年中に完了しており、今は実施設計の段階に入っているところです。

詳細な仕様を固めている最中ですが、スケジュールの遅れは特にありません。

色々なブログを拝見すると、スケジュール管理がルーズな建築家もいらっしゃるようですが、私が契約した建築家の方はそのような感じがしませんので安心しているところです。

このまま順調に着工まで行けることを期待していますが、見積もり調整である減額調整(VE)が大きな難所というのは理解しています・・・笑

竣工予定は2020年中で、土地の売買契約締結から1年以上かかってしまうスケジュールになります。ですが、設計事務所で建てようとするとこのぐらいの期間を要するのは普通ですので期待に胸を膨らませながら、これからの日々も奮闘しながら家づくりに励んでいこうと思います。

次の記事→建築家 設計事務所と契約後の打ち合わせ