前回の記事(住宅ローン 金消契約と土地の引き渡し)から司法書士事務所から権利証が届きました。
司法書士の先生に全てお願いしていたので単純に待っているだけで、負担も不安もありませんでしたが、人生で初めて土地を所有するに至りました。
司法書士事務所へ委任
銀行で土地の決済を経て、買主・売主の双方から司法書士の先生に委任状を提出しました。
どの司法書士を選べばいいのか?は判断がつかなかったので、不動産業者のお付き合いのある司法書士事務所でお願いしました。
事前に見積書も頂き、大体の相場と同じようでしたので承諾し、手続きに移っていただきました。
報酬
司法書士事務所から見積書が届いても、それが正しい相場なのか素人には皆目見当が尽きません。
そこで、日本司法書士会連合会が非常に参考となる報酬アンケートを取られていましたので、その情報を参考としました。
公式URL:日本司法書士会連合会
項目 | 金額 |
---|---|
所有権移転登記(売買) | ¥51,909 |
抵当権設定登記 | ¥39,267 |
上表は関東地区を抜粋して掲載していますが、当該アンケート調査には北海道・東北・中部・近畿・四国・中国・九州と全国を網羅していますので参考になるかと思います。
なお、私たちはペアローンで組んでいるため抵当権設定登記は2名分の費用がかかります。
なので、51,909円+39,267円+39,267円=130,443円が報酬費用の平均ですが、この他に立会い料や交通費など、その他諸費用がかかりますが約13万円前後が報酬であれば妥当。というのが分かります。
もちろん、土地の債権額によっては金額が上下しますのであくまで目安として採用するにすぎませんけどね。
登記費用
登記をするには、登録免許税という所定の税金が発生します。
これは役所に納める分ですが、支払う金額は法律で定められています。
項目 | 課税標準 | 税率 |
---|---|---|
土地売買 | 固定資産評価額 | 1.5% |
抵当権の設定登記 | 債権額 | 0.4% |
土地の売買では上表の税額を支払う必要があります。
実際に当てはめてみますと以下の表のとおりです。
項目 | 課税標準 | 税額 |
---|---|---|
土地 | 2,000万円 | 30万円 |
住宅ローン | 5,000万円 | 20万円 |
あくまで仮の例ですが、支払う税金は50万円というのが確定します。
司法書士事務所へ支払う報酬の約4倍ですね。
司法書士は高すぎるのか?
司法書士に依頼したら高い見積もりが提示された。
もっと値下げが出来るのではないか?というのを見かけることがあります。
見積の中には報酬+登記費用(法令上の税金)が合算されていますので、今回のシミュレーションでは約63万円の支払い費用が発生することになります。
63万円というのは大きな出費なのは間違いありませんし、どうにか節約出来ないか?考える人も多いでしょうが、報酬はさほど高いとは思えません。
ペアローンで計算していますが、単体で住宅ローンを組む場合の報酬は9万円です。
それで大きな取引である土地の権利関係を安全に行えるのであれば正当な対価と思えます。
司法書士は必須事項
それでも、ある程度の知識がある方では登記をご自身で行い報酬分の約10万円を削減しようと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、住宅ローンの融資を受ける場合は司法書士が間に入ることが必須条件です。
確実に登記が行われないと最悪の場合、銀行が抵当権を設定できなくなり融資金額の回収が望めなくなるからです。
そのため、登記を当事者間で行う。といった不確実性の高い行為は認められず、融資も受けられないことになります。
必須経費
安全に取引を行うためですし、国家資格である司法書士は大きな社会的役割を持っているわけです。
司法書士事務所では報酬を自由に取り決めできるようになっていますので、高い・安いという議論は多少なりとも出てくるかと思います。
ただ、それなりの責任と使命があるわけですからアンケート調査の平均値前後であれば良心的だと思われます。
権利証
土地の引き渡し・決済を経てから約3週間で司法書士事務所から権利証が届きました。
昔ながらの権利証ではなく、登記識別情報通知というものが送られてきました。
昔の権利証と今の権利証 | 町田市 司法書士さえき事務所│相続と登記のご相談
さすがに自分の登記識別情報通知を掲載するのは怖いので、司法書士事務所のホームページにあったものを掲載させていただきます・・・笑
一番下は目隠しシールが貼られていまして、原則剥がさないで保管するものになります。
もしも盗み見られたりした場合は盗難されたと同義になるようで、売買や相続等の時以外は厳重に保管です。
にしても、初めて見た書類なのでちょっとテンションが上がっています 笑
前々から欲しかった念願の土地、そしてお家。それが目前まで来ているわけです。
楽しい家づくりになるように頑張り、またブログを通して情報の発信が出来ればと思っています。
土地カテゴリー記事はこちら
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